「信仰の創始者また完成者であるイエスを見つめながら」(ヘブライ12:2、新共同訳)
ヘブライ人への手紙は、今の時代を生きるクリスチャンのことを、福音のタスキを肩からかけて走っているリレー走者にたとえています。 リレーの場合、区間賞を取るような立派な走りをした走者から、タスキを受けた次の走者が途中棄権したとしたらどうなるでしょう。そのチームは、ゴールのテープを切れないことになり、その結果、全ての努力が水の泡になってしまいます。 高座教会の長い歴史を振り返る時、今までは全て素晴らしい信仰の先輩たちでした。でも、今現在、この大和市とその周辺で福音のタスキをかけて走るように任されているのは、私たちの他に誰もいません。 定められた区間を走り切り、タスキをつないで初めて、信仰の先輩たちの走りが報われるのです。ですから、高座教会の歴史を担って来られた先輩方は、今、天にあって、私たちの走る姿を応援し、その「走りっぷり」をかたずを呑んで見守っているのだ、と聖書が語るのは、このような理由があるからです。 ところで、「そんな重大な責任を担わされていたなんて、全然、知らなかった」とか、また「何だか緊張してしまう」とか言われるかもしれませんね。そんなあなたのために用意された聖句が、今日の聖句なのです。 イエスさまが、信仰の創始者また完成者だ、と教えています。レースを開始してくださったお方は、レースを完成してくださるお方なのです。言い換えれば、すでに勝利は約束されている。ですから、がむしゃらに走る必要はない。K.バルトの言葉を使えば、「究極の一歩手前の真剣さ」をもって走ればよいのです。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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