「喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい。」(ローマ12:15)
カウンセリングの療法に「家族療法」と呼ばれるものがあります。この療法によれば、家族は有機的につながっていますから、家族のだれかが問題にぶつかったら、それを家族全体の課題としてとらえることを勧めています。家族全体の歪みが一番弱い立場の人に現れることが多いからです。こうした考え方は聖書の中にもあります。 神さまを信じる家族はだれかに試練が訪れた時「これは息子の問題だから息子に頑張ってもらうしかない」とか「いつか通らなければならない試練だから」と言って距離を置くのではなく、自分もかかわるべき課題として受け止めることでしょう。この時のためにこそ家族が与えられ、その一員としてあなたが召されているからです。 ところで、これは神の家族(教会)やあなたが属する組織にも当てはまるのではないでしょうか。からだ全体が弱っている中で腕や足だけが元気であることなどありえません。ある部分が痛んだら、必ずその痛みはからだ全体に影響をもたらすものです。逆に心が喜びで満たされると、からだにも力がわいてくることだってあります。 喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣けるということは、私たちが同じからだに属しているという大切な真理に心の目が開かれていく中で与えられる恵みの経験なのです。問題が起こること自体が問題ではありません。 むしろその問題の解決のためにどうかかわっていくかの方が大きな問題です。自分に関係のあることとして受け止め、属するからだ全体の成長や益のために、クリスチャンとして示された一歩を踏み出すことの方が、あなたにとっての大切な問題なのです。 このことこそ神さまがあなたに与えてくださっている成長へのチャレンジです!
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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