「イエスは答えて言われた。『よくよく言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。』ニコデモは言った。『年を取った者が、どうして生まれることができましょう。もう一度、母の胎に入って生まれることができるでしょうか。』」(ヨハネ3:3−4)
当時、新潟敬和学園校長の榎本栄次先生を特伝にお迎えしたことがあります。 先生は、人間には「一度生まれの人」と「二度生まれの人」がいる。本当に人間らしく生きていくには新しく生まれる必要がある、とお話しされました。 誰もがそうですが、この両親の許に生まれようとして生まれてきたのではありません。男が得か、女が得かと考えた末に女に生まれてきたという人はいないのです。むしろそうした意思と無関係に、私はこうして生まれてきたのです。 榎本先生によれば、「二度生まれの人」というのは、自らの「生まれ」を「自分のこととして受け取りなおしていく人」のことだそうです。 そうできない人は何か問題が起こると、人のせいにして生きていくことになります。友人、同僚、学校や職場のせいにするのです。でも文句を言っても問題の解決にはなりません。 確かに、自分にはなにか問題があるかもしれません。けれど、男として生まれてきた自分、亀吉と鶴子という両親の許に生まれてきた自分、日本人として生まれてきた自分を、選び取ることです。神さまの似姿に造られた者、つまり人間として生まれてきたことを、自分のこととして受け取りなおすことです。そこから、全てが始まるのです。これはとても大切なことだと思いました。 聖書は、あなたが誰なのかをはっきりと教えています。それは神さまの作品です。作者である神さまが一番良く知っておられるのです。 ですから、あなたは造られた意味を理解し、生かされている目的を知り、その目的にそって生きていくのです。そのことを自分の意志で選びなおしていくことです。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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