「イエスは彼を見つめ、慈しんで言われた。『あなたに欠けているものが一つある。』」(マルコ10:21)
一人の青年がイエスさまのところにやってきました。若く裕福な議員です。周囲の人々はこの若者を称賛していました。お金があり、若さもあり、知恵に長け、地位もありました。将来も保障されていました。周りの人々は彼を羨望の目をもって見ていたことだと思います。しかしそこに全くちがった目で、その若者を見ている人がいました。イエスさまです。 本当に大切なことは、他人の目、世間の目にあなたの姿がどう映っているかではなく、永遠の神であるイエスさまの目にどう映っているか、なのです。 ところで、旧約聖書に登場するヨブは、突然、わざわいに遭い、身ぐるみはがれるような経験をしました。そして「私は裸で母の胎を出た。裸でそこに帰ろう」と語っています。 もしかしたら今あなたは職場の異動、突然の病や不慮の出来事などに遭遇し、ヨブのように「自分は裸同然だ」と落胆しているかもしれません。そうした経験を通して、これまで自分を支えていたもの、確かだったもの、本当に大切だと思っていたものが、果たしてそうなのだろうか、と問われているかもしれません。 ところで、今あなたは、誰の目に映っている自分を見ようとしているでしょうか。本当に価値あるものは、慈しみ深いイエスさまの目に映っているあなたご自身です。この若者に欠けていたものは、このことだったのです。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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