松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

この時のためにこそ

「もし、この時にあなたが黙っているならば、ユダヤ人への解放と救済が他の所から起こり、あなたとあなたの父の家は滅びるであろう。このような時のためにこそ、あなたは王妃の位に達したのではないか。」(エステル4:14)
 神の摂理で王妃となった人エステル。ある日、国の高官ハマンがユダヤ人撲滅を謀ります。それをいとこモルデガイが知りエステルに迫る言葉が今日の御言葉です。 ところでエステル記は10章にわたる書ですが「神」という言葉が一度も出てきません。でも出来事の背後に確実に神さまの御手の働きを知らされます。 そもそもエステルがモルデガイの子として育てられたこと。美しい娘であったこと。王妃になったこと。そのタイミングでユダヤ人撲滅計画が発覚したこと等。 プラスのこともマイナスと思えることも、全ての事柄が相働いて益として用いられている様子を知らされます。 撲滅計画を知ったモルデガイはエステルに「今、ユダヤ民族を救うことが出来るのはあなたしかいない。この時のためにこそ王妃の位にまで達したのではないか」と迫りました。 東日本大震災直後、いわき市で救援活動を指揮する五十嵐義隆牧師にお会いしました。多くの人々が原発のため避難していく中、彼は「この時のためにこそ」という思いを主から与えられ、そこに留まって活動を展開されていました。実は五十嵐先生には、それ以前四年にわたる海外での災害救援活動の経験がありました。まさに「この時のためにこそ」の出来事だったのではないかと語っておられたのが印象的でした。 エステルに与えられた美しさは他の女性と競うための賜物ではなかった。王を喜ばせるだけのものでもなかった。ユダヤ人が滅ぼされるかもしれないという危機に際し、主が与えてくださっていた賜物でした。そして勿論、王妃の立場も「この時のためにこそ」与えられた立場でした。 今、あなたにも「この時のためにこそ」と言われる「時」に直面していませんか。「この時のためにこそ」与えられた立場や賜物はありませんか。それをはっきりと映し出す信仰の目を祈り求めていきたいものです。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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