「あなたがたは地上に宝を積んではならない。そこでは、虫が食って損なったり、盗人が忍び込んで盗み出したりする。宝は、天に積みなさい。そこでは、虫が食って損なうこともなく、盗人が忍び込んで盗み出すこともない。あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるのだ。」(マタイ6:19−21)
あるカップルが婚約しました。婚約のしるしに、男性が女性にダイヤの婚約指輪を贈ります。そして女性は男性のために、少し奮発して時計をプレゼントしました。大切な相手が自分のことを思って買い求め、贈ってくれたものですから、それは宝物です。 でも、その男性が婚約者以上に、もらった時計を大事にしたらどういうことになるでしょうか。それは的外れの行為となることだと思います。その指輪や時計は相手への愛や思いを象徴するものであり、いくら高価な宝物であったとしても、婚約者にとって代わるものとは決してならないわけですから。 宝それ自体は、決して悪いものではありません。でも、今日の聖句でイエスさまが問題としたのは「宝に対する態度」でした。 素晴らしいものの究極的な贈り主である神さまに、その素晴らしいものが取って代わったら、それは本末転倒、的外れとなるからです。 ところで、昔から「山岳信仰」というものがあります。特に富士山の周りにはたくさんの宗教団体の施設があります。富士山は素晴らしい山だと思います。何故、素晴らしいかと言えば、それをお造りになった神さまの作品だからです。作品は作者の素晴らしさが現れるものです。 私たちは、しばしば神さまからのプレゼントと贈り主である神さまを混同する過ちを犯します。そうした過ちから私たちを守る秘訣は、まことの神さまを神さまとすることなのです。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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