松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

人生を総決算する言葉

「あなたの子孫が、誠実に私の前を歩もうと、心を尽くし、魂を尽くして、その道を守るなら、イスラエルの王座に着く者が絶えることはない。」(列王上2:4)。
 列王記は「ダビデ王は多くの日を重ねて年を取り、いくら服を着せても暖まらなかった」という言葉で始まります。 晩年、王位継承の争いの発端が「決断力に現れたダビデの衰え」が原因し、宮廷内に内紛が起こったことを列王記の著者は伝えています。 ダビデの生涯を振り返る時、時に彼は傲慢になり人口調査の罪を犯し、多くの国民を犠牲にしたことがありました。バト・シェバとの姦淫の罪を犯し、霊的に堕落した経験もしました。数多くの失敗もありました。当然、ダビデは夫であり親であり国のリーダーでしたから、彼が犯した罪の影響を家族も国民も経験することになりました。それは、私たちの現実でもあります。 でも、そうした中でもダビデには私たちが模範とすべき良い点があるのです。それは、何かあるごとに主の御前に戻り、主からの執り成しを受けつつ生涯を全うしたということです。最後の最後に私たちは主の御前に立たされます。何かあっても、必ずそこに戻ってくるからです。 ダビデは、そのお方と気まずい関係で天国の門口に立つのではなく、最後には顔を合わせるわけですから、地上に生かされている時から、そのお方とのわだかまりのない関係の中で歩むことに努めていたのです。 列王記によれば、ダビデは「主の御前に立つ私」という信仰を貫こうとしています。からこそ息子ソロモンに「あなたの子孫が、誠実に私の前を歩もうと、心を尽くし、魂を尽くして、その道を守るなら、イスラエルの王座に着く者が絶えることはない」と語ることができたのです。 私たちの人生の締めくくりに、このダビデのように、自らの人生を総決算できる言葉を持つ人は何と幸いかと思います。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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