松本雅弘牧師の日々のみことば

月曜から金曜の毎朝、高座教会の牧師からメッセージをお届けします

神の愛の語りかけに集中する

「あなたがたはこの世に倣ってはなりません。むしろ、心を新たにして自分を造り変えていただき、何が神の御心であるのか、何が善いことで、神に喜ばれ、また完全なことであるのかをわきまえるようになりなさい。」(ローマ12:2)
 人間の心には「私はだれ?」という問いがあります。犬や猫はそんなこと考えません。これが、聖書が語る「神のかたち」に創造された人間だけの悩みです。そして私自身がこの問いの答えをどう理解しているか、言い換えればどのような「セルフ・イメージ」を持つかで生き方が左右されると言われます。 たとえば、親との関係において否定的な言葉を言われ続けてきた人は、表面的には反発しますが、心の深いところで〈自分はダメな人間だ〉と思い込んでしまいます。ただ、日常の人間関係において「あなたはダメね」と言われたくありませんから、一生懸命、ダメにならないように努力するのです。しかし本音の部分では〈自分はダメな人間だ〉と信じています。 でも、本当に幸いなことに、神さまは正反対のことを語り続けてくださっているのです。創世記によれば、ご自分がお造りになった人間を御覧になり、「何て素晴らしいのだ!」と自画自賛なさっています。あなたに対してもそうなのです。 神さまは、「私の語りかけに耳を傾けなさい」と教えておられます。御言葉に心の耳を傾け、聖書を通して語られる神さまの御心に触れるようにと導かれるのです。 神さまがいかにあなたを愛し、尊い存在として大事に思っておられるのか。あなた自身の本当の価値に気づくようにと励まされるのです。そこから新しい歩みが始まるからです。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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